下山静香

スペインで一番美しい村で収録!
 下山静香ライブ in アルバラシン

  チャレンジを続ける裸足のピアニスト下山静香が、中世のまま時がとまったようなスペインで一番美しい村アルバラシンで録音!  

  アルバラシンは、カトリックの様式にイスラムのエッセンスが融合したスペイン独自の建築スタイル「ムデハル」で知られるアラゴン州(スペイン中北部)にある、城壁と谷に囲まれた小さな村です。

   村も美しいが教会の響きも素晴らしく、さらにその響きを生かしきった下山静香の新境地がこのCDにはぎっしりと詰まっています。

 曲は、アルベニスの「コルドバ」、グラナドスの「アンダルーサ」を始め、アブリルの「ソナティナ」といった現代の作曲家の作品も含まれています。

 

下山静香ライブ in アルバラシン

   アルベニス:1. エボカシオン    2. コルドバ

   グラナドス:3. アンダルーサ    4. オリエンタル

   マラッツ:5. セレナータ・エスパニョラ

   アブリル:6. ソナティナ

   モンポウ:7. 歌と踊り第10    8. 歌と踊り第12

   トゥリーナ:9. 幻想舞曲集

                   ①高揚 ②夢 ③狂宴

■高音質CDMF22804  定価:2,800円+税              

   20171120日発売予定

   録音:スペイン、アラゴン州、アルバラシン、サンタ・マリア教会  

    201755日、6

 

 あの時の「美」の記憶 

 

  下山静香さんのピアノの一音が静かに教会に響いた。 私は、思わず息を飲む。音はピアノを離れ、空気を震わせ、教会 のホール全体にまろやかに、ときに厳しく、実にしみじみと、心に届く。これは石造りのホールだけのせいではない。下山さんがここの教会でピアノを弾きたい、リサイタルをしたいと念願していたその思いが、ピアノの音を通じて教会の中に響いているのだった。 西脇義訓氏は「空間力」という彼独自の造語で、音楽演奏の実践、さらに その録音について語っているが、ここではまさに、ピアノの音は楽器を離れ、 空間そのものが鳴っている。 聴衆はその空間の中で、何も身構えることもなく、演奏者と対峙するわけでもなく、音楽の、ミューズの神に身を委ねることができる。

 これを至福の時間と言わず、なんと言おうか。会場を埋め尽くした 現地の方々、そして日本からこのツアーに同行し た下山静香を愛する皆さんもまた、ただその空間 の中にいられることに満足しているようだった。

 下山静香はミューズの神の化身となって、教会の空 間を自分のものとしていた 。 私は一眼レフの望遠を持って、リハーサルの間、演奏する下山静 香をカメラに収めた。彼女の演奏する表情、しぐさもまたミューズの化身だった。      

 

                               ライナーノーツより 大原哲夫

 

   CD発売記念コンサート 2017年11月2日(木

尾上墨雪と「日本舞踊」との共演も

     プロモ・ビデオ〜グラナドス:アンダルーサ


PERLA
 マイ・フェイバリッツ・モーツァルト

   下山静香は桐朋学園で学んだピアニストですが、パリ国立高等音楽院の教授を退官後に来日し、晩年を日本の音楽教育に捧げた故アンリエット・ピュイグ・ロジェ女史や、彼女の高弟である藤井一興氏などからも薫陶を受け、さらにヨーロッパに渡って、特にスペインに長期間滞在して研鑽を積み、演奏経験を重ねるなかで、響きに対する感性も磨いていきました。

   ピアノは、モーツァルトの時代以降に改良が重ねられ、大音量が出るようになりました。ピアノ本体が響板を備えているので、デッドな空間でも良く鳴りますし、ペダルによって音を保ち、倍音を豊かに響かせることもできます。しかし、ここにピアノ演奏と録音にとって大きな問題が潜んでいると言えます。

   このディスクには下山静香が特に愛するモーツァルトの作品が収録されていますが、4曲のうち、2曲目のソナタK.281 と最後のロンドk.551は、モーツァルトが終生愛用したクラヴィコードを前提として作曲されています。クラヴィコードは構造上、音量は出ないが、良く響く空間と一体となると、絶妙なニュアンスを生み出すことができます。

   下山静香はこの録音のために、三鷹のホールで何度もリハーサルを重ね、このホールの響きを十分に体得した上でモーツァルトの録音に臨みました。美しい響きや、細やかな表情が随所に聴かれ、モーツァルトの深淵に迫ることができたのではないかと思われます。

■「下山静香さんのモーツァルト」(海老澤 敏)

 モーツァルトはむずかしい。とりわけ彼のピアノ曲はどうしようもなくむずかしい。これが、この不世出の天才音楽家の研究や評論にすでに半世紀を越える歳月を費やして来た私自身の偽らざる日ごろの感懐である。

とりわけピアノ曲が、と書いたのは、二世紀以上もの隔たりのあるモーツァルト時代の、彼が使ったピアノフォルテと今日のピアノの大きな相違が、そして演奏法の違いが、現代のピアニストたちの躓きの石だからだ。それにモーツァルト自身の表現意図は謎に包まれていて解読しがたい。

 

 下山静香さんのモーツァルト新譜を聴いて、ソナタでも、またロンドでも、そうした挫折の障害がしなやかに避けられ、私たちに作曲者が望み、後世に託した秘密を解き明かす鍵が差し出されているのが、心楽しく感じ取られたのを告白しておこう。


   PERLA

   モーツァルト

   ピアノ・ソナタ第12番 へ長調 K.332

   ピアノ・ソナタ第3番 変ロ長調 K.281

   ロンド ニ長調 K.485

   ロンド イ短調 K.511

   下山静香(ピアノ)

■CD:MF22802   定価2,600(税込)

   発売日:2007年7月

   録音:2007125-26日 三鷹市芸術文化センター「風のホール」

   ライナーノーツ   「下山静香さんのモーツァルト」 海老沢 敏

  「仙台の森で聴いたモーツァルト」川良浩和(元NHKスペシャル・プロデューサー)

  「モーツァルトの謎」西脇義訓 

 


スペインの心を弾く!
 アルベニス・ピアノ名曲集

没後100年&生誕150年記念(2010年)

 

 

   繊細な音色と抜群のリズム感に定評ある下山静香が、このアルバムでスポットをあてたのは、今年没後100年、来年(2010年)生誕150年を迎えるスペインの代表的作曲家アルベニス。

 

カタルーニャに生まれ、アンダルシアを愛し、故国を熱く思いながらパリに没したアルベニスのピアノ作品の真髄を、裸足のピアニスト下山静香が、万感の熱い想いを込めて奏でています。

 

収録した<檜チャリティー・コンサートホール>は湯河原の緑の丘陵に位置し、アルベニスが愛したアンダルシアの海岸をも思わせるその眺めはまさに絶景。文字通り総檜づくりのホールと、下山の弾くスタインウェイが織りなす響きは、深く、熱く、時には波のようにうねり、風が吹き抜けます。

 

下山静香さんが弾くピアノには独特の風土感があり、スペイン的な色彩と輝きに満ちている。それは、スペインという土地の風土と人情を知らずには、決して身につかぬ感性である。(逢坂 剛/作家)(ライナーノーツより)

 


  スペインの心を弾く~アルベニス・ピアノ名曲集

       アルベニス

    1. 旅の思い出 op.71

   海にて(舟歌), 伝説(舟歌), 朝の歌, アルハンブラにて, 大地の門(ボレロ), 入り江のざ

   わめき(マラゲーニャ), 浜辺にて

  2.グラナダ

      スペイン組曲 Op.47 より

       2つのスペイン舞曲 Op.164 ホタ・アラゴネーサ、タンゴ イ短調

  3.タンゴ ニ長調

    4. エスパーニャ、6つのアルバムリーフより

  5. プレルーディオ(前奏曲)

  6. セギディーリャス「スペインの歌」Op.232より

■下山静香(ピアノ)

   CD: MF22803   定価2,600(税込)

   録音:檜チャリティ-・コンサートホール(神奈川県湯河原)

            20091019日‐21 

   発売日:20101

             Special thanks to Kichijyouin Yugawara