長岡京室内アンサンブル

8タイトル(発売逆順)                                                                                  8/8

 心踊る共創!
 長岡京室内アンサンブル創立20周年

モーツァルトの協奏交響曲K.364 

メンデルスゾーン(もうひとつの)ヴァイオリン協奏曲

 

 今年(2017)創立20周年を迎える長岡京室内アンサンブルCD第8弾は、モーツァルトのヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲と、メンデルスゾーンの(もうひとつの)ヴァイオリン協奏曲二短調2曲の組み合わせです。

 協奏曲はヴィヴァルディの「四季」(MF20106)につづく2枚目で、今回もメンバーがソリストをつとめています。安紀ソリエールと高木和宏は創立時からのメンバー、成田寛は2010年から参加しており、創立時からソリスト級の奏者を数多く揃えている長岡京室内アンサンブルならではの布陣といえます。

 モーツァルトとメンデルスゾーンには多くの共通点があリます。共に幼少期より英才教育を施され、ヨーロッパ各地への旅からの影響も受け、さらにそれぞれの姉であるナンネルとファニーと切磋琢磨しながら、幼少期より才能を開花させました。

 モーツァルトのヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲K.3641779年の作品で、すでに1775年の作品である3番から5番のヴァイオリン協奏曲での豊富な経験もあり、23歳にして深い円熟の境地を示しています。

 一方のメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲は、ホ短調があまりにも有名ですが、(もうひとつの)ニ短調の協奏曲はメンデルスゾーン邸宅内のホールで毎週開かれていた日曜音楽会で1822年(13歳)ごろに初演されました。1951年にユーディ・メニューインが自筆譜を発見し、メニューインの独奏で195224日ニューヨークのカーネギーホールで初演されています。

 近年メンデルスゾーンの研究が進み、250曲程の作品が発見されたので、モーツァルト36歳、メンデルスゾーン38歳の短い生涯の中で、共に約750曲と数多くの作品を残しました。

 そして何より2人の作曲家に共通するのは、演奏する上でのある種の難しさです。森悠子&長岡京室内アンサンブルのモーツァルトでは、風や水の流れといった自然をも感じさせる他に類をみない演奏で定評があリますが、それがメンデルスゾーンにも反映して、流麗で生き生きとした心踊る演奏を生み出しています。

 モーツァルトは前作(第7弾)のモーツァルトの「ローディ」などと同時期に、メンデルスゾーンは浜離宮朝日ホールでの東京公演の折に収録しています。


      モーツァルト

   1. ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲 変ホ短調 K.364

     ヴァイオリン・ソロ: 安紀ソリエール       

     ヴィオラ・ソロ: 成田 寛 

   2. メンデルスゾーン

        ヴァイオリン協奏曲 ニ短調

      ヴァイオリン・ソロ: 高木和弘

■CD : MF20108  2,800円+税

   発売日:2017221

  録音: 長岡京記念文化会館  2014年2月7日、8日(モーツァルト)

           浜離宮朝日ホール 2009年7月13日(メンデルスゾーン)      


.安紀ソリエール(ヴァイオリン)

 音楽とアートの館〈ラ・ロワンテーヌ〉の芸術監督を2005年からつとめる安紀ソリエールは、フランス人と日本人の母の間にパリで生まれる。7歳よりヴァイオリンをはじめ、ロンドンのギルドホール音楽院でデヴィッド・タケノに、ザルツブルグ・モーツァルティム音楽院大学院でツェトマイアーに師後、カラヤン・アカデミーで修業。この間に森悠子、作曲家のクルターグ,ピアニストのラドッシュにも学んでいる。

長岡京室内アンサンブル(1997)の創立メンバーとしてたびたび来日し、東京、京都、西宮などでリサイタルも重ねてきた。2000年からヨーロッパ室内管弦楽団に所属する一方で室内楽にも力をそそぎ、特にカプソン・クァルテットでは2001年創立以来第二ヴァイオリンをつとめ、パリをはじめ ウィーン、アムステルダム,マドリッドなど数多くの都市や、シューベルティアーデ(オーストリア)などの音楽祭にもしばしば出演している。アバドによ2003年に復興されたルツェルン祝祭管弦楽団に招聘される。2007年にトリオ・ラ・ロワンテーヌを結成し。2011 年には La Bande de La Loingtaine を創立、活動の幅を広げている。2010年パリ・スコラカントルムにヴァイオリニスト・ジャン=ピエール・ヴァーレーズとヴァイオリン・クラスを開講。2014年以来サント・バロック・アカデミーのコーチとして招聘される。20159月ブルッセル王立音楽院の教授に就任。

 

成田 寛(ヴィオラ)

 1986年より新日本フィルハーモニーに約10年在籍。その間89年~90年、93年~94年の二度に渡りデン・ハーグ王立音楽院に留学、V.メンデルスゾーン氏に師事。またKISA弦楽四重奏団のメンバーとして95年~97年、秩父及びロンドンでの”アマデウス・クァルテット・セミナー”に定期的に参加しアマデウス・クァルテットのメンバーより薫陶を受け、ロンドン・ロイヤル・ポートレートギャラリーにおける演奏会等に出演。その後新星日響の首席奏者に就任、合併後の東京フィル首席奏者を2003年まで務めた。現在は山形交響楽団首席奏者を務める他、楽遊会弦楽四重奏団、オーケストラ・リベラ・クラシカやバッハ・コレギウム・ジャパン、クラシカル・プレイヤーズ・トウキョウ等のメンバーとしても活動している

高木和弘(ヴァイオリン)

 6歳よりヴァイオリンを始め、大阪府立北野高校卒業後留学。リヨン国立高等音楽院修了、続いてアメリカ、ルーズヴェルト大学シカゴ芸術学院修了。エリザベート王妃国際コンクール入賞、ジュネーヴ国際コンクール第3位(1位なし)、ユーシア弦楽四重奏団第一ヴァイオリン奏者としてフィショッフ室内楽コンクール第一位など受賞多数。ソリストとして国内外のオーケストラとの共演も多い。20022006ヴュルテンベルグ・フィルハーモニーの首席コンサートマスター。20072012東京交響楽団コンサートマスター。20062013山形交響楽団ソロ・コンサートマスター。2013年からダラス室内交響楽団コンサートマスター。これまでに和波孝禧、森悠子、E.ウルフソン、E.シュミーダー氏に師事。現在長岡京室内アンサンブル、いずみシンフォニエッタ大阪メンバー、リリス・チェンバー・オーケストラ音楽監督、ダラス室内交響楽団コンサートマスター。 又、後進の指導においても高い評価を得ている。

一般社団法人日本弦楽器演奏家協会代表理事

 写真:メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲二短調(京都府民ホールアルティ公演)

 

                                                                                                                 7/8

 新たな境地へ!
 クァルテット配置でも演奏!

 モーツァルト:ローディ、カッサシオン、セレナータ・ノットゥルナ

 

長岡京室内アンサンブルの第7弾は、モーツァルトの3つの作品を収録しています。
 長岡京室内アンサンブルは、2001年に「長岡京室内アンサンブル Début」(NF60101)をリリースし、「驚異のアンサンブル」と評され、衝撃のデビューを果たしました。特にモーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」は、今までどのアンサンブルからも聴かれない清心な響きと音色、精度の高い演奏で驚きをもってむかえられました。さらに、わが国初のハイブリッドSACDとして高品位録音としても大きな反響を呼びました。
 その後、第2弾の「In memory of Hideo Saito」(NF60102)では、モーツァルトのディヴェルティメントK.136-138を収録しており、これらの作品も含めてモーツァルトは演奏会でしばしばを取りあげられており、長岡京室内アンサンブルのレパートリーの中核をなす作曲家です。
 その後、長岡京室内アンサンブルは配置にもさまざまな工夫をこらし、「東洋と西洋」(NF60104)では、両翼にチェロ、中央にコントラバスという、バス・トライアングル配置を採用していましたが、今回の収録では、半円形の3つのクァルテットにソリスト群を加えた新たな配置を取り入れており(写真と配置イメージ図を参照)、音色と響きにも一層の深化が聴き取れます。
 収録は、長岡京室内アンサンブルの発生の地であり、本拠地ともいえる長岡京記念文化会館で2014年の2月におこなわれた公演と、前日に行われた録音セッションから制作しており、高品位録音としてハイブリッドSACDでリリースします。
 長岡京室内アンサンブルの新たな境地を是非お聴きください。


       新たな境地!   

       モーツァルト

   1.  弦楽四重奏曲第1番 ト長調 「ローディ」K.80 (弦楽合奏版)

   2.  カッサシオン ト長調 K.63

 3.  セレナータ・ノットゥルナ K.239

        ハイブリッドSACD(2ch+5.1chサラウンド)

        長岡京室内アンサンブル(音楽監督:森悠子) 

■NF60107  希望価格:3,800円+税 

   録音:長岡京記念文化会館 2014年2月8日 

   発売日:2015年2月24日


 

                                                                                                                 6/8

 林光追悼!
 委嘱作「裸の島」と創意溢れる「四季」

 2012年に創立15周年を迎えた長岡京室内アンサンブルの第6弾は、林光さんの新作「3つの映画音楽」(長岡京室内アンサンブル、東京・春・音楽祭共同委嘱作品)とヴィヴァルディの「四季」のカップリングです。

 音楽監督の森悠子は、1970年代の初頭に留学先のパリでモスクワ映画祭音楽賞を受賞した映画「裸の島」を見て感動、それが今回の委嘱のきっかけとなりました。林光さんが映画「裸の島」(新藤兼人監督 1960年)に加えて、「真田風雲録」(加藤泰監督1963年)と「秋津温泉」(吉田喜重監督 1962年)の3作品で組曲の形をとったのは、武満徹が最晩年、1995年に作曲した「3つの映画音楽」にならってのものです。
 初演は2011年4月9日の「東京・春・音楽祭」(東京文化会館小ホール)ですが、このCDの収録は4月12日に長岡京記念文化会館で行われました。今年、2012年1月5日、林光さんが亡くなられたこともあり、このCDは林光さんの追悼の意も込めて制作しました。
 「3つの映画音楽」は、林光さんの最後の弦楽アンサンブル作品となったもので、もちろん初のCD化です。
 1930年生まれの武満徹は「人間としていちばん尊敬しているのは林光さん」と述べ、1931年生まれの林光は「武満徹は私のプライベート・フレンド」という仲のよいふたりでした。今回の作品で、仲のよかった武満徹、林光ふたりの「3つの映画音楽」が揃うことになりました。

 2003年1月、長岡京室内アンサンブルは、フランスのナント市のラ・フォル・ジュルネに日本の団体として初めてルネ・マルタン氏から招かれ「四季」「海の嵐」など3つのプログラムで望みました。その年はイタリアン・バロック(モンテヴェルディからヴィヴァルディへ)がテーマでしたが、ラ・フォル・ジュルネの特色のひとつである同じ曲の競演で、「四季」をビオンディ&エウローパ・ガランテ、アレッサンドリーニ&コンチェルト・イタリアーノやシンフォニア・ヴァルソヴィア(サバ指揮)など計6団体が演奏しました。
 「四季」のディスクを300枚も集めているコレクターの男性から「新しい『四季』の誕生おめでとう。景色が見えるような『四季』だった」と長岡京の演奏に大きな賛辞が寄せられ、主宰のマルタン氏の評価も「モダン楽器なのにバロックのエネルギーを感じさせてくれる」ときわめて高いものでした。
 「四季」はソネットと呼ばれる詩に沿って音楽が進行しますが、その描き方には様々な可能性があります。その可能性にナント以後も長岡京室内アンサンブルは独自の感性で挑みつづけました。
ナントから9年、さらに「創意の試み」溢れる「四季」がここに誕生しました。

 

 

 

 

 

林光さん。2010年5月9日。第五福竜丸記念館で

原爆小景」演奏前。(写真:大原哲夫)

■「裸の島」に寄せる思い(森 悠子)
 私が留学した1970年代初頭のパリでは、日本映画が盛んに上映されており、10年遅れで初めてパリで見た「裸の島」に涙しました。台詞がひと言もなく、瀬戸内海のやせた孤島を開墾する夫婦と2人の子供たちの物語ですが、背景のメロディが映像と共に心に深く焼きつきました。いつの日か、弦楽合奏で演奏したいとの強い思いがありましたが、時を経て、林光先生自らの編曲で叶いました。

■台詞のまったくない映画「裸の島」に付けられた音楽を、
私は日本映画音楽のベスト1に挙げることを躊躇しない…(大原哲夫)

■長岡京の「四季」は、正直、“凄い!”(中嶋 豪(テレビ朝日))
春の冒頭から、第1ヴァイオリンと第2ヴァイオリンのやりとり、そこにソロヴァイオリンが加わって、春の鳥の共演というより、大響宴!カッコウまで現れた。秋に至っては、酔っ払いが音楽の殿堂東京文化会館の舞台上で、へべれけになってそのまま寝こんでしまうのではないかと思うほどの超写実描写!
そもそも曲名が「和声と創意への試み」作品8よりだったことをあらためて思い起こさせる超快演奏だ。


         林 光 追悼盤+四季 

    1. 林 光:3つの映画音楽

         東京・春・音楽祭、長岡京室内アンサンブル共同委嘱作品

     ①裸の島のテーマ~「裸の島」より

     ②下克上の歌 ~「真田風雲録」より 

     ③ラストシーン・新子の死~「秋津温泉」より

    2. ヴィヴァルディ:四季〜協奏曲集「和声と創意への試み」作品8

          ソロ Vn:春=谷本華子 夏=高木和弘 秋=青谷友香里 冬=ヤンネ舘野

■CD:MF20106 定価3,000円(税込)

 録音:長岡京記念文化会館 2011年4月12日

   発売日:2012年5月11日予定


                                                                                                                 5/8

 ブリテンとラテン
 長岡京室内アンサンブル新たなステップへ!

 バロックから現代作品まで、幅広いレパートリーを誇る長岡京室内アンサンブルの第5弾は、前作「東洋と西洋」に引き続き、20世紀を代表する作曲家であるイギリスのブリテンとエルガー、ラテン・アメリカのヒナステラ(アルゼンチン)とH.ヴィラ=ロボス(ブラジル)の4作品を取り上げています。
 1974年にパイヤール室内管弦楽団に入団した森悠子は、75年からマルゴワール指揮王室大厩舎王宮付管弦楽団にも参加、マルゴワールの元で当時としては最先端のバロック・バイオリンを奏法から研究しながら、バロック、室内楽を中心とした演奏活動をおこなっていました。 1977年にフランス国立新放送管弦楽団(現フランス国立放送フィル)が創立されると同時に、日本人初の団員となりましたが、フランス国立放送フィルは、パリ管弦楽団、フランス国立管弦楽団につづくパリ第3の国営オーケストラとして、現代音楽の紹介に特に力を入れており、メシアン、クセナキスなどの世界初演や、武満徹などもフランス初演で作曲者みずからの立会いのもとに演奏を経験しました。さらに88年から8年間リヨン国立歌劇場管弦楽団コンサートマスター(委嘱)もつとめました。
 こうした森悠子の経験のすべてがこのアルバムの演奏にも反映されていますが、4つの作品の中でとりわけヒナステラの<弦楽のための協奏曲>はヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスのソロもある難曲中の難曲として、長岡京室内アンサンブルが新たなステップへの試金石として、総力を上げて取り組みました。指揮者つきで演奏するのが普通で、指揮者なしでのCDは世界初と思われます。
本ディスクは、SACDとCDが分離して発売されています。

ヒナステラへの思い(森 悠子)
ヒナステラの《弦楽のための協奏曲》は、バルトークの《ディヴェルティメント》に匹敵する20世紀の傑作。技術的にも大変難しく、身が引き裂かれるような緊張と不安、民衆の心の叫びをどこまで表現できるか、私たちの新たなステップに向けての挑戦です。


      ブリテンとラテン 

   1. ブリテン:シンプル・シンフォニー

   2. ヒナステラ:弦楽合奏のための協奏曲

   3. エルガー:弦楽セレナード

   4. ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ 第9番

      ヒナステラ・ソロ/高木和弘、岡田鉄平、ヤンネ舘野(以上 Vn)、

      増永雄記(Va)、マルクス・ペリ(Vc)、長谷川順子(Cb)

      長岡京室内アンサンブル(音楽監督:森悠子)

 SACDとCDを分離して発売 

■SACD:NF60105 希望価格4,000円(税込)

 2種信号入り、CDプレーヤーでの演奏不可

■CD :NF20105 希望価格3,000円(税込)

   (1)2004年7月16日 (2)2006年7月21日 

    (3)2004年7月16日 (4)2006年7月21日@栗東芸術文化会館さきら(滋賀県)

    発売日:2009年5月


■長岡京室内アンサンブルと蟷螂山(とうろうやま)

 長岡京(784-794)は10年を経て平安京(794-1180)に都を遷した。
 長岡京室内アンサンブル(1997-)も創立10年を経て、2007年より京都に本拠地を移し、新たな時代を迎えた。7月の祇園祭りの時期、ちょうど新事務所(中京区西洞院通り四条上ル)の正面に、32ある山鉾のひとつである蟷螂山(とうろうやま)が建つ。屋根の上のカマキリの斧(前足)を振り上げて動くなど、カラクリを施した唯一の山鉾である。「蟷螂の斧を以て隆車(りゅうしゃ)の轍(わだち)をふせがんと欲す」という中国の故事に由来しており、微力をかえりみずに強敵に立ち向かう勇敢さを表している。

 南北朝時代、足利義詮(よしあきら)軍と戦い戦死した、当時の四条隆資(たかすけ)卿の武勇を蟷螂に見立て、永和2(1376)年、四条家の御所車に蟷螂を乗せて巡行したのが蟷螂山の始まり。100年の休止期間を経て昭和56年に再建された。
 ささやかにスタートを切り、今も脆弱な基盤の上にたつ長岡京室内アンサンブルと蟷螂山は、どことなく重なるように見える。 

 

■祇園祭
 祇園祭は八坂神社の祭礼。1150年程前(一説に869年)に疫病、災厄の除去を66本の矛(諸刃の剣に長い柄をつけた武器)を立て祈願したのが起源とされる。神輿渡御、宵山、山鉾巡行が祭事の中心で、京都三大祭り(上賀茂、下鴨神社の葵祭、平安神宮の時代祭)、さらには日本三大祭り(大阪の天神祭、東京の山王祭=神田祭)のひとつに数えられるが、歴史の長さ、1ヶ月(7月に)におよぶ規模の大きさ、豪華さで際立つ。

                                                                                                                 4/8

 湧き上がる感動の祈り
 東洋と西洋〜響きの革命

 驚異のアンサンブルとして躍進を続ける長岡京室内アンサンブルの第4弾は、ペルト、武満徹、ピアソラ、バーバーに加えて、ギャニューの魅力的な作品を収録しています。いずれの作品でも長岡京室内アンサンブルならでの感性、音楽性がいかんなく発揮されていることは言うまでもありません。
 タイトルのアルボ・ペルトの「東洋と西洋」では、シルクロードを接点として、ロシア正教の聖歌、イスラム教のコーラン、仏教の声明が融合した祈りの音楽。両翼にチェロ、センターにコントラバスを配した独創的な配置(バス・トライアングル)も相俟って、今までの常識を覆すような革命的な響きを生み出されました。まさに湧き上がる感動の祈りがここにはあります。
 ピアソラの「3つの小品」では、ミケランジェロが「ニューマンは私の教育の宝」と絶賛した知られざるピアノの巨匠、アルベルト・ニューマンが共演しています。
 ボーナス・トラックとして、長岡京室内アンサンブルのための新編曲「ふるさと」と、ニューマンのピアノ・ソロによるピアソラの「天使のタンゴより」が入っているのも魅力です。

 

←「東洋と西洋」録音リハーサル。
バス・トライアングル配置に注目。

 

→栗東芸術文化センターさきら大ホール。
バーバーの収録風景。(ノーマル配置)

←裏向きになって視覚を遮断し、響きを聴きあう訓練をしている。


       東洋と西洋~響きの革命    

    1.  ペルト:東洋と西洋

  2.  武満徹:3つの映画音楽
  3. ピアソラ:3つの小品
    4. バーバー:アダージョ
    5. ギャニュー:シャコンヌ(森悠子委嘱作品)

           ボーナス・トラック(1)(SACD層のみ):ふるさと(新編曲:牟岐 礼)

           ボーナス・トラッ(2)(CD層のみ):ピアソラの「天使のタンゴ」より3曲

             長岡京室内アンサンブル(音楽監督:森悠子)

             ピアノ:アルベルト・ニューマン(ピアソラ)

■ハイブリッドSACD: NF60104 

    希望価格 4,500円( 税込)3種信号入り 齋藤宏嗣氏録音評10.0   

    発売:2002年

  録音:京都府民ホール アルティ 2003年7月11,12日(武満)

      栗東芸術文化センターさきら大ホール,滋賀県 2004年2月28日,29日(ペルト、バーバー、ギャニュー)
      フェスティバルホール,大阪市 2002年4月19日(ピアソラ)

     十念寺(ピアソラ:天使のタンゴより))


                                                                                                                 3/8

 〜ボヘミアからの風〜
 スーク&トヴォルザークの弦楽セレナード

「ボヘミアの自然と対話は、私の音楽の

 原点です」       (森 悠子)
 
長岡京室内アンサンブルのSACDハイブリッド・ディスク第3弾は、チェコを代表する作曲家ドヴォルザークとスークとの弦楽セレナードです。
 長岡京室内アンサンブルのリーダー森悠子の最初の留学地はプラハで、「アンチェル、スメタナ四重奏団に出会ったこと、ボヘミアの森や田園で、自然と対話したことが私の音楽の原点のひとつ」と語っています。
 19世紀のチェコを代表する作曲家ドヴォルザークと、その弟子でもあるスークの2つの「弦楽セレナード」は、弦楽アンサンブルの醍醐味を味わうのにも最適で、森悠子&長岡京室内アンサンブルの演奏は、まるでボヘミアの風が吹き抜けるような、生気に溢れる爽やかさと、フワッと空気に溶け込むような懐かしい表情で、それぞれの作品の持ち味を一層引き立てています。スークはびわ湖ホール(大ホール=1848席)、ドヴォルザークは三鷹市芸術劇場「風のホール」(625席)での収録で、特にマルチ・チャンネル再生ではホールの空間の差を明瞭に聴きとることができます。
 長岡京室内アンサンブルは、初めての海外公演として、2003年1月末にフランスの古都ナント市で開催された、ラ・フォル・ジュルネ(La Folle Journee-熱狂の日々-)に出演し、ヴィヴァルディの「四季」など計5回の演奏を行いました。
 これを記念した<ラ・フォル・ジュルネ「四季」ライヴ>がボーナスCDとして付いています。
ちなみに「四季」はボヘミア人の貴族、ヴァツラフ・モルツィン伯(Vaclav Morzin 1676-1737)に献呈されており、ソネットの作者は不明とされていますが、ヴィヴァルディ自身によってボヘミアの風景を描写したものとも言われています。 
なお本作品は、第16回ミュージック・ペンクラブ音楽賞最優秀アルバム賞(日本人アーティスト)を受賞しました。


       ボヘミアからの風~

    1. スーク:弦楽セレナード

    2. トヴォルザーク:弦楽セレナード 

         +ボーナスCD 「四季」(海外初公演記念) 

        フランス、ナント市 ラ・フォル・ジュルネで収録

■ハイブリッドSACD: NF60103

   希望価格 4,500円( 税込)3種信号入り

   長岡京室内アンサンブル(音楽監督:森 悠子)

   斎藤藤宏嗣氏録音評10.0  レコ芸術推薦        

   第16回ミュージック・ペンクラブ音楽賞最優秀アルバム賞

   録音: びわ湖ホール(大ホール) 2002年7月20 日(スーク)

             三鷹市芸術文化センター風のホール  2001年7月17日(トヴォルザーク)

            (いずれも録音セッションによる収録です。)

    発売日:2003年4月

  カヴァー作品:人形作家大島和代制作「2000年への旅」

【ボーナスCD】ナントからの熱風~ラ・フォル・ジュルネ「四季」ライヴ(海外初公演記念)
ヴィヴァルディ: 協奏曲集作品8「四季」
ヴィヴァルディ:フルート協奏曲第「海の嵐」 
「四季」ソロ:「春」佐藤一紀 「夏」高木和弘 「秋」谷本華子 「冬」森 悠子
「海の嵐」フルート: フィリップ・ベルノルド
録音
2003年1月23日~26日,フランス、ナント市ラ・シテ・ドゥ・コングレス・ライヴ
* ボーナスCDは通常のコンパクト・ディスクで、ライブ録音です

                                                                                                                 2/8

 In Memory of Hideo Saito
 モーツァルトとチャイコフスキー

長岡京室内アンサンブルの第2弾の曲目は、齋藤秀雄ゆかりのチャイコフスキーの「弦楽セレナーデ」と、モーツァルトの「3つのディヴェルティメント」。
「斎藤先生との約束ことを忘れたことは1日もありません」という森悠子の深い思いが、このアルバムには凝縮されています。
2つのエクストラ・トラック(I)マーラーの「アダージェット」(CDのみ)と(II)新考案「SACD 5.1サラウンド・バランス・テスト」もついた超豪華盤です。
 2002年は、日本のクラシック音楽の基礎を築いた、齋藤秀雄(1902.5.23~1974.9.18)の生誕100年の記念の年に当たります。
森悠子の教育者としての才能をいち早く見抜いていた齋藤秀雄は、彼女に後進の指導を託すことを約束していました。1974年9月、パリにいた森悠子に「すべてを整えるから、すぐにも日本に戻ってきて欲しい」との電話が病院からありました。しかし、チェコからフランスへ留学し、ちょうどパイヤール室内管弦楽団に入団したばかりの森悠子は、あまりにも学ぶことの多さに「40歳になるまで待って下さい」と恩師に返事をしました。それが師との最期の会話で、一週間後の9月16日に恩師はあの世へと旅立ちました。
森悠子は、常に音楽現場の最前線にあって、ルネッサンス、バロック、古典から現代音楽、オペラにいたるあらゆる時代の音楽と演奏様式(スタイル)を貪欲に学びとってきました。その背景には恩師とのこうした約束があったのです。
 その約束を果たしたのが、1990年の京都フランス音楽アカデミーの設立であり、1997年には、世界各地のマスター・クラスなどでの教え子を中心として創立した長岡京室内アンサンブルなのです。
齋藤秀雄はアンサンブルを通して、指揮者、弦楽器奏者を中心に、世界に通用する数多くの演奏家を徹底的に鍛え上げました。齋藤秀雄の教えを実践し、次世代演奏家に継承することも目的のひとつに掲げたサイトウ・キネン・オーケストラは、一定の成果を上げていると言えます。
 しかし齋藤秀雄は、その先のはるかなる日本の音楽の未来をみつめていました。
森悠子に「これからの日本の音楽は変わるよ」と語っていました。このアルバムに収録されたチャイコフスキーの「弦楽のためのレナーデ」と、モーツァルトの「3つのディベルティメント」(特にK.136)は、音楽のあらゆる要素が含まれているとして、齋藤秀雄が音楽教育の現場で何度も何度も繰り返して演奏した、いわば齋藤秀雄のテーマ曲ともいえるものです。
森悠子は齋藤秀雄から出発し、ヨーロッパでの様々な音楽現場で体験を積み重ね、独自のアンサンブル法と音楽理念を確立しました。
齋藤秀雄がみつめた未来が、このアルバムには込められているのではと思います。
  
このアルバムにはさらに2つのエクストラ・トラックが収録されています。
 エクストラ・トラック(I)(CDのみ)のマーラーのアダージェットは、2001年7月に行われた東京オペラシティの収録です。演奏が静かに消え入るように終わったあとも、深い感動につつまれた聴衆はその余韻をかみしめるかのように12秒もの間拍手が起こらなかったという、稀有の時が訪れました。
  
エクストラ・トラック(II)(SACD5.1サラウンドのみ)には、オーディオ・チェック用の新考案「SACD 5.1サラウンド・バランス・テスト」が収録されています。SACD 5.1サラウンドが、正しいサラウンド音場で再現されているかどうかをチェックしていただくための、fine NF オリジナルです。


  長岡京室内アンサンブル/In Memory of Hideo Saito

 1. チャイコフスキー:弦楽セレナード

 2. モーツァルト:ディヴェルティメント K.136-138

   CD層のみ収録

  マーラー:アダージェット~交響曲第5番より

     長岡京室内アンサンブル(音楽監督:森悠子)

■ハイブリッドSACD :NF60102 希望価格:4,500円(税込)

    (CD, SACD Stereo, SACD 5.1Surround) 通常のCDプレイヤーでも再生可能

    録音:神戸朝日ホール  2000年5月29日(K.136)&2001年1月9日(チャイコフスキー)

 三鷹市芸術文化センター風のホール 2001年7月17日(K.137,138)

 東京オペラシティコンサートホール(ライヴ)2001年7月16日

   (マーラー、CDのみのエクストラ・トラック) 

 ライナーノーツ

   「彗星のように登場した奇跡のアンサンブル」草野次郎(作曲家)

   「齋藤秀雄先生が未来に託した夢」山田茂俊(ヴァイオリニスト)

    発売:2002年   


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 驚異のアンサンブル〜Debut
 日本初のハイブリッドSACD

「凡庸な表現など一音たりとも認めない」。リーダー森悠子の音楽への熱い真摯な思いが、パリ、シカゴ、フィンランド、スペインからも加わった若き音楽家たちと、音楽するよろこびにあふれる稀有のアンサンブルを作りだしました。
 森悠子は、チェコ、フランス、アメリカと海外を拠点にし、常に音楽現場の最前線にいて、ルネッサンス、バロック、古典から現代音楽、オペラにいたるあらゆる時代の音楽と演奏様式(スタイル)を貪欲に学びとってきました。
 
 このデビュー・アルバムでは、森悠子のこれまでの音楽体験の全てが注がれ、ヘンデル、モーツァルト、シベリウス、バルトークと、バロックから現代作品まで幅広く取り上げられています。これまで聴いたことのないような響きや表現が全編を埋め尽くしています。


   1. ヘンデル:合奏協奏曲 変ロ長調 作品6の7

   2. モーツァルト:セレナード第13番 ト長調 K.525

   3. モーツァルト:アイネ・クライネ・ナハトムジーク(小夜曲)

 4. バルトーク:弦楽オーケストラのためのディヴェルティメント Sz.113

 5. シベリウス:弦楽オーケストラのためのロマンス ハ長調 作品42

      長岡京室内アンサンブル(音楽監督:森悠子)

■ HYBRID SACD: NF60101  4,500円 (税込)

   (CD, SACD Stereo, SACD 5.1Surround)通常のCDプレイヤーでも再生可能

   録音: 神戸朝日ホール 2000年5月29日(trc1-trc12)、2001年1月9日(trc13)

   齋藤宏嗣氏録音評10.0  レコ芸,朝,読,日経推薦


国際級の団体が、わが国に生まれた!

長岡京室内アンサンブルの演奏は、従来のわが国の団体とは次元が異なっている。それは、森悠子が活動を続けてきたフランスの薫りと粋な感覚を伝えているためだろうが、まさにといってよい。むろんメンバーの若さによる弱点がないわけではなく、いまから改善の余地が残されていることは当然だが、現時点でも既に世界の強豪と比較できる高い水準の演奏を聴かせる。
                                                                            小石忠男(ライナーノーツより)