立石博子 Pf & Sop

暴挙? 快挙? 
 モーツァルト2つの冒険

「魔笛」の<夜の女王のアリア>をオーケストラと熱唱し、

ピアノ・ソナタやロンドを銘器ファツィオリで自在に奏でる

 立石博子CD第1作はオール・モーツァルトで、「魔笛」の<夜の女王のアリア>をオーケストラと熱唱し、ピアノ・ソナタやロンドを自在に奏でています。

 立石博子は偶然な出会いからイタリアの銘器ファツィオリを入手し、以来ファツィオリの多彩な音色の虜になり、このモーツァルトでもファツィオリを使用しています。

  立石の演奏は、歌もピアノも自由奔放そのもののようですが、意外と基礎はしっかりしていて、音楽はヨコに流れます。西洋音楽の原点ともいえるグレゴリア聖歌を学び、ピアノも24歳でパリに渡り、ピエール・サンカンのもとで6年間修行したことが大きく反映しているのでしょう。

 <夜の女王のアリア>というと、超型破りな歌唱で人気を博したフローレンス・フォスター・ジェンキンス(Florence Foster Jenkins 1868-1944年)のことをつい思い出します。44才で歌手としてデビュー、76歳にしてついにカーネギーホールでリサイタルを行い(亡くなる1か月後前だった)、RCAからライブ盤が出て世界中がぶっ飛びました。

 ジェンキンスでさえもピアノ伴奏なのに、何とオーケストラと共演をしています。

 このCDは果たして暴挙? それとも快挙?

 賛否両論間違いなし。あなたはいかがお聞きでしょう?

 

▪️エクストラ・トラックには、16歳で天国に召された天才ピアニスト秀輔に捧げた「みじかくも美しく燃え」(ピアノ協奏曲第21番~アンダンテ)と、谷川俊太郎の朗読で「子供のモーツァルト」(未発表作品)が収録されています。

    モーツァルト

     歌劇「魔笛」序曲、2つの「 夜の女王のアリア」

     ピアノ・ソナタ第11番「トルコ行進曲つき」 K.331(300i)

     ピアノ・ソナタ第16番 K.545

     ロンド 二長調 K.485

     エクストラ・トラック

     1. みじかくも美しく燃え(ピアノ協奏曲第21番 第2楽章)

     2 . 谷川俊太郎の朗読:子供のモーツァルト(未発表作品)

 

    立石博子(ソプラノとピアノ)

    デア・リング東京オーケストラ 西脇義訓(指揮)          

▪️CD: MF25601 定価: 2800円+税

  発売日:2018年6月20日

    録音:2011年10月11日-14日 仙川アヴェニューホール

    使用ピアノ:ファツィオリF228(伊)

    DSD to finest CD

   *当初、プライベート盤として制作したCDの改訂盤です。


暴挙? 快挙? 
 ショパン2つの冒険

ファツィオリでノン・ペダル

   黒鍵、革命、別れの曲、夜想曲(遺作)

   立石博子の第1作「モーツァルト2つの冒険」に続き、第2作「ショパン2つの冒険」を同時にリリースします。

 第2作でも、ショパンには不向きとも言われている重厚なファツィオリ(伊)を使用し、しかもペダルを一切使用しないで演奏するという、無謀とも言える冒険に挑んでいます。

 立石博子はグレゴリオ聖歌を音楽の基礎として学んだあと、パリに渡り24歳から6年にわたりピアノをピエール・サンカンに師事しています。

 ペダルは本来ホール空間の響きに応じて、耳を使って調整すべきものですが、一般的に踏みすぎる傾向があるのも事実です。ペダルを使えば楽に音が繋がるので、演奏はしやすくなりますが、反面響きが飽和して濁ることも少なくありません。

 偶然な出会いからファツィオリを入手してからはその多彩な音色の虜になり、ファツィオリを演奏しつづけてきました。スタインウェイに比してタッチが重いファツィオリを、ペダルなしで弾くのは至難の技ですが、今まで聞いたことのないような、透明感のある響きが紡ぎ出されているのにきっと驚かれるのではないでしょうか? 

 聴き慣れた曲も全く違う曲に聞こえるので、このCDへの賛否も大きく別れるでしょう。

 特に、ピアノを教えている方、学習している方に一度は聴いて欲しいCDです。

    ショパン

    練習曲作品10-5「黒鍵」、10-3 「別れの曲」、10-12「革命」

    作品10-4、25-1「牧童」、25-2、25-6、25-9「蝶々」

    3つの新練習曲第2番、夜想曲第20番遺作 マズルカ第13番 作品17-4、夜想曲 第2番  

    作品9-2、子守歌作品57

    立石博子(ピアノ)

▪️CD: MF25602 定価: 2,800円+税

    発売日:2018年6月20日(予定)

 

    録音:豊洲シビックセンターホール2017年 4月17,18,19日

    使用ピアノ:ファツィオリF228(伊) DSD to finest CD

ファツィオリ(FAZIOLI)は、1981年に北イタリアで創業した新進のビアノ・メーカー。今でも年問150台程度しか生産され ておらず、ひとつひとつが職人による手仕事で造られている。

 ピアノのストラディヴァリウスとも称されるが、実際にファツィオリの響板は、ストラディヴァリウスの表板と同じ、イタリア北部、東アルプスのドロミティの同一地帯から伐採された赤トウヒ(Abete Rosso)を使用している:

 2010年にショバン・コンクール、2011年にはリスト国際ピアノコンクールとチャイコフスキー国際コンクール、2014年にはルービンシュタイン国際ピアノコンクールでも公式ピアノのひとつに採用され、一躍脚光を浴びているピアノメーカー。